人生をまたぐドラマ
今回のセッションはとても胸が熱くなりました。
クライアント様から
「最近お会いした方がいるんですが、『会ったことがある』という感じがあるんです。どんなご縁があるか見えますか?」
そう言われて、その方とのご縁を見させていただきました。
〈おそらくは明治〜大正のあたり。
20代になったくらいの儚げな男性が、病院のベッドの上に座っています。
病室の窓の外には満開の桜。
彼を見つめる和装の少女。
彼は結核のようです。
そのため、それが2人が会える最後のチャンスだと言うのに、少女は彼のそばに行くことが許されませんでした。
何もしてあげられない少女とは違い、看護師さんが彼のお世話をするために病室に入っていきます。
「私が看護師さんだったら、彼の最後を看取れたのかしら」
切なくて悔しい感情が伝わってきます。
その後、2人が再び会うことはありませんでした。〉
今回のクライアント様は看護師さんです。
ある利用者様のことを、『どこかで会ったことがある気がするけど、芸能人だったのかしら?』と思っていたそうです。
その利用者様に「桜が見たい」と頼まれ、桜を買っていかれました。
利用者様は、すでに目を開けるのも難しい状態だったそうですが、「桜ですよ」と声をかけると、うっすらと目を開けて、桜を見てくれたそうです。
クライアント様がその利用者様とお会いするのは、それが最後になりました。
「ああ、あの時、あの人に桜を見せてあげられて良かった」と思ったそうです。
その利用者様は、昔、結核で離れ離れになってしまった彼でした。
クライアント様は、彼の最期に寄り添いたいと思っていた少女だったのです。
彼は今回も肺の病気でした。
看護師となったクライアント様は、また2人で桜を見て、今回は彼のそばで最期のケアをすることができました。
この話を伝えると、クライアント様は
「今日のセッションのこと、あの利用者様との出会いとご縁を、家でゆっくりかみしめます」とおっしゃっていました。
私達の願いが、想像もつかない形で叶うことがあります。
今回は「看護師になって、彼の最期に寄り添いたい」という願いが、長い時間をかけて叶ったのでした。
人生をまたいで願いが叶うなんて、壮大な計画です✨人生は本当に感動的なドラマでいっぱいです。
0コメント